リサイクル可能性等級は、PPWR(EU包装規則)のArt.6が定める、包装がどれだけリサイクルしやすい設計になっているかを示す等級の考え方です。素材の分離のしやすさや、既存のリサイクル工程との適合性をもとに評価されます。
2026年時点で効いているもの、2030年から効いてくるもの
Art.6には段階的に引き上げられる閾値が設定されています。2026年8月12日の適用開始時点で効いているのは、リサイクル設計への配慮とリサイクル可能性の評価そのものであり、より厳しい閾値や、リサイクル不可能な包装の市場流通制限といった要件は2030年以降の適用です。この2つを混同する記事や解説が見られるため、時期を分けて理解する必要があります。区別を誤ると、対応の優先順位を見誤るおそれがあります。
| 時期 | 効いている内容 |
|---|---|
| 2026年8月12日〜 | リサイクル設計への配慮、リサイクル可能性の評価・等級づけそのもの |
| 2030年〜 | より高い閾値の適用、閾値未達の包装に対する市場流通の制限 |
技術文書での扱い
リサイクル性評価・試験報告・等級は、技術文書(Annex VII)に含める情報の一つです。評価そのものはサプライヤーや試験機関が担うことが多く、自社だけで完結しない項目です。評価の依頼方法は包装サプライヤーにPPWRを説明して情報を引き出すにまとめています。
2030年の閾値を今から満たす必要がありますか
今すぐ満たす義務はありませんが、包装の設計変更には時間がかかるため、2030年時点の要件を見越して設計方針を検討しておくことは有効です。優先すべきは、すでに効力を持っている2026年8月12日時点の義務です。
リサイクル可能性の評価は誰が行いますか
包装サプライヤーや試験機関が評価を担うことが多く、自社単独で完結しないことがほとんどです。評価を依頼する際は、包装の素材構成や設計図をあわせて示すと、評価の精度が上がります。