鉛は、はんだ(金属を接合するための合金)や、ガラス・セラミック部品、めっき処理など、電気電子機器の製造工程で幅広く使われてきた物質です。人体への毒性が指摘されており、EU RoHS指令をはじめとする複数の規制で使用が制限されています。
RoHS指令での規制
EU RoHS指令(2011/65/EU)は、電気電子機器に含まれる特定有害物質10物質の一つとして鉛を規制しています。閾値は均質材料あたり0.1重量%です。一方で、はんだをはじめとする鉛の用途には技術的に代替が難しいものが多く、適用除外の数が他の規制対象物質に比べて特に多いのが特徴です。
2025年の適用除外延長
2025年には、鉛に関する複数の適用除外延長が委任指令として公布されました。鋼・アルミ・銅合金中の鉛(除外6(a)等)を対象とする(EU)2025/2364(新期限2027年6月30日)、高融点はんだ中の鉛(除外7(a)系)を対象とする(EU)2025/1802(2027年末まで)、ガラス・セラミック部品中の鉛(除外7(c)系)を対象とする(EU)2025/2363(2027年末まで)です。
他の規制での扱い
鉛はEU電池規則でも制限対象になっており、電池を含む製品では別途の基準を確認する必要があります。また自動車部品ではELV指令(使用済み自動車に関する指令)でも規制されています。同じ「鉛」でも、製品カテゴリーによって適用される規制と適用除外の内容が異なる点に注意が必要です。
鉛入りはんだは今も使えますか
高融点はんだなど、技術的に代替が難しい特定の用途については、適用除外により使用が認められている場合があります。2026年9月時点で有効な除外番号と期限を、個別に確認する必要があります。
鉛の適用除外はいつまで有効ですか
除外ごとに個別の期限が設定されており、期限が近づくたびに継続の可否が見直されます。2025年に公布された複数の延長では、2027年6月末または2027年末が新しい期限として設定されています。