カドミウムは、めっき処理や顔料、電池(ニカド電池など)に使われてきた重金属です。人体への毒性が指摘されており、EUのRoHS指令や電池規則をはじめ、複数の規制で使用が制限されています。
RoHS指令での規制
EU RoHS指令(2011/65/EU)は、電気電子機器に含まれる特定有害物質10物質の一つとしてカドミウムを規制しています。他の規制対象物質(鉛・水銀・六価クロムなど)の均質材料あたりの閾値が0.1重量%であるのに対し、カドミウムのみ0.01重量%という、より厳しい閾値が設定されている点が特徴です。
EU電池規則での規制
EU電池規則(規則(EU)2023/1542)でも、電池に含まれるカドミウムの使用が制限されています。これはRoHS指令とは別の規制であり、電池を含む製品を扱う事業者は、RoHS指令の閾値(0.01重量%)とEU電池規則側の基準の両方を、それぞれ確認する必要があります。
実務での確認ポイント
カドミウムはRoHS指令の対象物質の中でも閾値が特に厳しいため、他の対象物質と同じ感覚で判定すると、実際には超過しているのに見落としてしまうことがあります。含有化学物質調査を行う際は、対象物質ごとに閾値が異なる点を明示的に確認する運用にしておくことが重要です。
カドミウムの閾値は他のRoHS対象物質と同じですか
異なります。鉛・水銀・六価クロム・PBB・PBDEなどの閾値が0.1重量%であるのに対し、カドミウムのみ0.01重量%という、より厳しい閾値が設定されています。
電池に使われるカドミウムもRoHS指令の対象ですか
電池はEU電池規則の対象であり、RoHS指令とは別の規制枠組みで扱われます。ただし製品全体としてRoHS指令の対象範囲に含まれる場合もあるため、製品構成に応じて両方の規制を確認する必要があります。
用途ごとの適用除外
カドミウムについても、めっき処理や特定の電子部品など、技術的に代替が難しい一部の用途には適用除外が設定されている場合があります。ただし対象物質の中でも閾値が特に厳しいため、除外の対象範囲を含めて慎重に確認する運用が求められます。