China RoHS(中国版RoHS)は、中国国内で流通する電気電子製品を対象にした含有化学物質規制です。EUのRoHS指令とは別の、中国独自の規制枠組みです。従来は推奨国家標準であるGB/T 26572-2011が実務上の基準として参照されていましたが、2025年8月1日、強制力のある国家標準GB 26572-2025として格上げされ、公布されました。施行日は2027年8月1日です。
対象物質の拡大
GB 26572-2025では、対象物質が従来の6種(鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・PBB・PBDE)から、フタル酸エステル4種(DBP・DIBP・BBP・DEHP)が追加され、合計10種に拡大されました。それぞれの閾値は各物質0.1重量%以下(新たに追加された4物質も同様)に統一されています。この対象物質の拡大は、EU RoHS指令が2019年にフタル酸エステル4種を追加したのと同じ方向性の改正です。
試験方法の統一
試験方法についても、GB/T 39560シリーズ(国際規格であるIEC 62321シリーズに対応する中国国家標準)に統一されています。またデジタル表示(QRコードなど)を用いた適合情報の表示も導入されています。
EU RoHS指令との違い
China RoHSとEU RoHS指令は、対象物質や閾値の考え方が似ている部分もありますが、それぞれ独立した規制であり、適用対象となる製品範囲や手続き、施行スケジュールは異なります。中国と欧州の両方に製品を輸出する事業者は、両方の規制それぞれへの対応が必要です。
China RoHSとEU RoHS指令は同じ基準ですか
似た考え方を採用していますが、別々の規制です。GB 26572-2025は中国独自の国家標準であり、EU RoHS指令とは施行スケジュールや手続きが異なります。
GB 26572-2025はいつから対応が必要ですか
公布は2025年8月1日、施行は2027年8月1日です。施行日までに対象物質10種・新しい試験方法への対応を進めておく必要があります。
表示方法の変化
QRコードなどのデジタル表示の導入は、紙のラベルだけでは伝えきれない詳細な含有情報を、読み取り機器を通じて確認できるようにする狙いがあります。中国向け製品を扱う事業者は、この表示方法の変更にもあわせて対応する必要があります。