SDS(Safety Data Sheet、安全データシート)は、化学品を取り扱う際の危険有害性、応急措置、取扱い・保管上の注意、廃棄方法などの情報をまとめた書類です。化学品を譲渡・提供する事業者が、労働安全衛生法やREACH規則のCLP規則などに基づいて作成・提供する義務を負っています。
chemSHERPA-CIとの違い
SDSと似た書類にchemSHERPA-CIがありますが、両者は目的が異なります。SDSは化学品を安全に取り扱うための情報(有害性・応急措置など)を伝えるための書類であるのに対し、chemSHERPA-CIは含有化学物質規制(RoHS指令やREACH規則など)への該当有無を申告するための様式です。SDSに記載される成分情報と、chemSHERPAで申告が必要な物質は完全には一致しないため、SDSの内容をそのままchemSHERPA-CIに流用することはできません。
実務での使われ方
化学品メーカーがchemSHERPA-CIを作成する際、SDSに記載された成分情報を出発点にすることは多くありますが、chemSHERPAの管理対象物質リストと照合し、SDSには記載されていない物質についても別途確認する作業が必要です。逆に、SDSに記載されている成分すべてがchemSHERPAでの申告対象というわけでもありません。
実務でのつまずきどころ
「SDSを提出したのでchemSHERPAの提出は不要」という誤解が生じることがありますが、両者は目的も記載項目も異なる別々の書類です。取引先から両方の提出を求められた場合は、それぞれ個別に対応する必要があります。
SDSがあればchemSHERPAは不要ですか
不要にはなりません。SDSは安全な取扱いのための情報、chemSHERPAは含有化学物質規制への該当有無の申告という、目的が異なる別々の書類です。
SDSはどんな場合に作成・提供する義務がありますか
労働安全衛生法やREACH規則のCLP規則などに基づき、対象となる化学品を譲渡・提供する事業者に作成・提供義務があります。対象となる物質・混合物の範囲は法規制ごとに定められています。