ELV指令(End-of-Life Vehicles Directive、使用済み自動車に関する指令)は、EUにおける使用済み自動車のリサイクル・適正処理を目的とした指令です。自動車の設計・製造段階から、リサイクル可能性を高めることや、特定の有害物質(鉛・水銀・カドミウム・六価クロムなど)の使用を制限することが盛り込まれており、自動車部品のサプライチェーンで参照される規制の一つです。
RoHS指令との違い
RoHS指令が電気電子機器全般を対象にしているのに対し、ELV指令は自動車(および自動車部品)を対象にしています。対象物質には重なりがあるものの(鉛・水銀・カドミウム・六価クロムなど)、適用除外の条件や対象範囲は指令ごとに個別に定められているため、自動車の電装部品を扱う事業者は、RoHS指令とELV指令の両方の要求事項を確認する必要がある場合があります。
見直しの動き
ELV指令については、循環経済への対応を強化する観点から規則への改正が議論されており、リサイクル材の使用比率向上や、設計段階でのリサイクル可能性の考慮などが検討されています。2026年9月時点での改正審議の具体的な進捗段階は、本サイトでは一次情報での再確認ができていません。
未確認
ELV指令の規則化を含む見直し審議の、2026年9月時点における具体的な進捗段階は本サイトでは確認できていません。最新の状況は欧州委員会の公式発表を確認してください。
実務での確認ポイント
自動車部品メーカーは、RoHS指令の適用除外に加えて、ELV指令が定める適用除外の一覧も別途確認する必要があります。同じ物質・用途であっても、指令ごとに適用除外の条件が異なる場合があるため、どちらの指令に基づく除外かを混同しないよう注意が必要です。
ELV指令とRoHS指令は同じ物質を規制していますか
対象物質には重なりがありますが(鉛・水銀・カドミウム・六価クロムなど)、適用除外の条件や対象範囲はそれぞれ個別に定められています。自動車部品では両方の指令を確認する必要がある場合があります。
ELV指令は自動車部品メーカー以外にも関係しますか
自動車部品を直接製造していない事業者でも、自動車部品に組み込まれる材料・部品を供給している場合は、取引先から適合状況の確認を求められることがあります。