DSL(Declarable Substance List、申告対象物質リスト)は、国際電気標準会議(IEC)が定める規格IEC 62474の中核となる、電気電子機器の含有化学物質申告において対象となる物質を定めたリストです。法規制で規制されている物質だけでなく、業界として申告を求める物質も含まれており、改訂のたびに対象物質が見直されます。
chemSHERPAとの関係
chemSHERPAの管理対象物質リストは、法規制由来の項目(LR01〜LR08)と業界要求由来の項目(IC01・IC02)で構成されています。このうちIC02がIEC 62474(DSL)に対応しており、chemSHERPAで申告を行う際、DSLに収載された物質も自動的に対象範囲に含まれる形になっています。つまり実務上、DSLを個別に参照しなくても、chemSHERPAの管理対象物質リストに沿って作業していれば、DSLが求める物質もカバーされる設計です。
対象になる業界
DSLはもともと電気電子機器業界向けに整備された規格であるため、電子部品・電子機器を扱う事業者にとって特に関係の深いリストです。ただし、chemSHERPAを通じて間接的に対象になるケースが大半で、DSLの原文を直接参照する必要があるのは、電気電子機器の輸出向けに国際規格ベースでの申告を個別に求められる場合などに限られます。
改訂への追随
DSLは電気電子機器業界の規制動向を反映して随時改訂されます。chemSHERPAの物質リストがIC02として取り込む形で追随しているため、chemSHERPAの物質リスト改訂のお知らせを定期的に確認していれば、DSLの改訂内容も実質的に把握できます。
DSLを個別に確認する必要はありますか
多くの場合は不要です。chemSHERPAの管理対象物質リストにIC02として組み込まれているため、chemSHERPAに沿って作業していればDSLの対象物質もカバーされます。
DSLとGADSLはどう違いますか
DSLは電気電子機器業界向け(IEC 62474)、GADSLは自動車業界向けの申告対象物質リストです。対象業界が異なりますが、どちらもchemSHERPAの管理対象物質リストに業界要求として組み込まれています。