MOCs(Materials/Substances of Concern、管理対象物質)は、含有化学物質の情報伝達スキームにおいて、申告や管理の対象となる化学物質群を指す言葉として使われます。CiPナビでは、chemSHERPAが定める「管理対象物質リスト」を指す文脈でこの語が使われている場合を主に扱います。
chemSHERPAの管理対象物質リストの構成
chemSHERPAの管理対象物質リストは、法規制に由来する項目(LR01〜LR08)と、業界要求に由来する項目(IC01・IC02)で構成されており、収載物質数は約8,000物質にのぼります。法規制由来の項目にはPOPs規則やREACH SVHC、REACH Annex XVIIなどが含まれ、業界要求由来の項目には自動車業界のGADSL(IC01)や電気電子機器業界のIEC 62474・DSL(IC02)が含まれます。この物質リスト全体が、実務上「管理対象物質」と呼ばれる範囲にあたります。
実務での使われ方
「管理対象物質」という言葉は、chemSHERPAの文脈以外でも、社内のグリーン調達基準や取引先の調査依頼書の中で、独自に定義した対象物質群を指して使われることがあります。同じ「管理対象物質」という言葉でも、指している物質の範囲が資料によって異なる場合があるため、依頼書や基準書でこの言葉が出てきたときは、具体的にどの物質リストを指しているのかを確認する習慣をつけておくと、対象の取り違えを防げます。
未確認
「MOCs」という略語自体の標準化された正式な出典・策定団体は、2026年9月時点で本サイトでは一次情報での確認ができていません。実務上はchemSHERPAの「管理対象物質」を指す文脈での使用が中心と考えられますが、資料によって定義の範囲が異なる可能性がある点に注意してください。
管理対象物質リストは自分で確認できますか
CMPコンソーシアムの公式サイトで公開されています。改訂のたびに新しいバージョンが出るため、最新版を確認する運用にしておくと安心です。
管理対象物質とSVHCは同じものですか
異なります。SVHCはREACH規則が定める高懸念物質の候補リストで、chemSHERPAの管理対象物質リストにはLR06としてSVHCが組み込まれていますが、管理対象物質リスト全体はSVHCよりもはるかに広い範囲をカバーしています。