CLP規則(Classification, Labelling and Packaging Regulation、規則(EC) No 1272/2008)は、EU域内で流通する化学品の分類・表示・包装に関するルールを定めた規則です。化学品の危険有害性をどう分類し、ラベルやSDS(安全データシート)にどう表示するかの土台になっています。
新しいハザードクラスの追加
CLP規則には、内分泌かく乱物質(ED)およびPMT/vPvM(残留性・移動性・毒性が高い物質/極めて残留性・移動性が高い物質)という新しいハザードクラスが追加されました。これにより、これまで個別の法規制(REACHのSVHC候補リストなど)を通じて対応されていた特性が、CLP規則の分類自体に組み込まれる形になっています。
適用期限
新しいハザードクラスの適用には経過期間が設けられています。既存の物質については2026年11月1日、既存の混合物については2028年5月1日が、それぞれの適用期限とされています。この期限までに、該当する物質・混合物の分類・表示を見直しておく必要があります。
実務での影響
CLP規則での分類が変わると、その物質がSDSやラベルでどう表示されるかだけでなく、REACH規則のSVHC候補リストへの追加検討など、他の規制にも波及する可能性があります。自社が扱う物質・混合物について、内分泌かく乱物質やPMT/vPvM特性に該当する可能性がある場合は、適用期限までに分類の見直しを行っておくことが重要です。
CLP規則とREACH規則はどう違いますか
CLP規則は化学品の危険有害性の分類・表示・包装を定める規則、REACH規則は化学物質の登録・評価・認可・制限を定める規則です。両者は連動していますが、対象としている手続きが異なります。
新しいハザードクラスの対象になるかはどう確認できますか
物質・混合物ごとに、内分泌かく乱物質やPMT/vPvM特性に関する評価基準に照らして判定する必要があります。自社での判断が難しい場合は、専門機関やSDS作成業者に相談するのが確実です。