遵法判断情報は、対象の製品が個別の法規制に適合しているかどうかを、法規制ごとに示した情報です。chemSHERPAではAI(成形品用、拡張子 .shai)だけがこの情報を持ちます。CI(化学品用、拡張子 .shci)は成分情報のみで、遵法判断情報はありません。
判断の材料になるのは成分情報です。材料と物質を積み上げ、RoHS指令なら均質材料ごとの濃度、REACH規則第33条なら成形品ごとの濃度を見て、適合か非適合かを決めます。
AIとCIで持つ情報が違う
| 種別 | 成分情報 | 遵法判断情報 |
|---|---|---|
| chemSHERPA-AI(成形品) | あり | あり |
| chemSHERPA-CI(化学品) | あり | なし |
実務上の注意
最大の誤解は、誰が判断するのかという点です。「川上の材料メーカーが判断してくれる」と考えて空欄のまま出し、差し戻される例が繰り返し起きています。自社が出荷する製品についての遵法判断は、自社が負います。上流から受け取った情報は根拠であって、判断そのものではありません。この点は遵法判断は誰がするのか、という最大の誤解で扱っています。
もう一つは適用除外の扱いです。RoHSには適用除外の項目があり、除外を使って適合としている場合は、どの除外番号によるのかを示す必要があります。chemSHERPAでは2026年9月8日にEU RoHS適用除外コードの自動変換機能が実装されました。ただし変換されたコードが自社の用途に合っているかの確認は人が行います。
除外の期限は動きます。2025年公布の委任指令3件により、いくつかの鉛関連の除外は2027年へ期限が移りました。RoHS適用除外項目の期限が2027年に集中しているを参照してください。差戻しの実例は差戻し理由TOP10と、その直し方にあります。
仕入先から遵法判断が空欄のデータが届きました
成分情報が揃っていれば、自社で判断して埋めることは可能です。ただし判断根拠が不足している場合は、その旨を明記して仕入先に差し戻してください。空欄のまま次工程へ回すと、非適合が見つかったときに遡れなくなります。
CIには遵法判断情報がないのに、どう適合を確認しますか
化学品を使って作った成形品の側で判断します。CIで受け取った成分情報を自社の成形品の構成に取り込み、AIの遵法判断情報として出す流れになります。