Annex XIV(認可対象物質リスト、Authorisation List)は、EU REACH規則が定める附属書の一つで、収載された物質は原則として認可を取得しない限り使用・上市できなくなります。SVHC候補リストに収載された物質のうち、優先度が高いと判断されたものが、審査を経てAnnex XIVに追加されます。
候補リストとの違い
候補リストは情報伝達義務(0.1重量%超での通知)が生じる段階にとどまりますが、Annex XIVはそれより一段階厳しく、事業者が個別に認可を申請し、認められない限り使用できなくなる段階です。認可には、代替手段の有無や社会経済的な便益の評価など、詳細な審査が伴います。
最近の追加
2025年11月18日、第12回目の推奨として、メラミン、バリウムジボロンテトラオキシド、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシドなど4物質がAnnex XIVへの追加候補として確定しました。
六価クロム関連物質の扱い
六価クロム化合物13物質群については、Annex XIVからの削除とAnnex XVIIへの制限導入を組み合わせる、いわば規制手法を切り替える形の見直しが進められています。2025年4月11日にECHAが制限提案を公表し、同年6月18日から12月18日までパブリックコンサルテーションが行われました。採択は最良シナリオでも2027年中とされており、2026年9月時点では確定していません。
未確認
六価クロム関連の見直しの最終的な採択時期・内容は、2026年9月時点で確定していません。最新の審議状況はECHAの公式発表を確認してください。
Annex XIVに載った物質はすぐに使えなくなりますか
即座にではありません。多くの場合、認可申請の期限(サンセットデート)が設定され、その期限までに認可を取得すれば使用を継続できます。期限や条件は物質ごとに異なります。
候補リストの物質は必ずAnnex XIVに移行しますか
必ずではありません。候補リストの物質のうち、ECHAが優先度が高いと判断したものから順にAnnex XIVへの追加が検討されます。候補リストのまま留まる物質も多くあります。