chemSHERPA-AIは、CMPコンソーシアム(旧JAMP)が策定した含有化学物質情報伝達スキーム「chemSHERPA」のうち、成形品(ねじ・コネクタ・基板・完成品など、物理的な形を持つ部品や製品)を対象にした様式です。ファイルの拡張子は.shaiで、chemSHERPA専用のデータ作成支援ツールで開いたり編集したりします。
CIとの違い
chemSHERPAにはもう一つ、化学品(塗料・インク・樹脂・はんだなど)を対象にしたchemSHERPA-CI(拡張子.shci)があります。AIとCIの違いは対象物の性質だけでなく、持っているデータの範囲にもあるます。CIが成分情報のみを持つのに対し、AIは成分情報に加えて「遵法判断情報」(対象法規制ごとに、閾値を超えているかどうかを判定した結果)も持ちます。これは、成形品が複数の部品・材料を積み重ねた構成になっており、川下側の企業が個々の法規制の判定を一から積み上げ直すのは非効率なため、上流側があらかじめ判定した結果を一緒に渡す設計になっているため��す。
どちらを出すか迷ったときの目安
自社が扱っている対象物が「物理的に分離できる部品・製品」であればAI、「容器に入った液体・粉体などの化学品」であればCIと判断するのが基本です。ただし塗料やはんだのように、成形品に使われる前提の化学品もあるため、取引先から「AIで出してほしい」「CIで出してほしい」と明示的に指定されることも多く、迷った場合は依頼元に確認するのが確実です。
実務上の注意
.shaiファイルは、Windowsの標準機能だけでは開けません。CMPコンソーシアムのサイトからデータ作成支援ツールを入手し、対応するバージョンで開く必要があります。バージョンが古いツールで新しいファイルを開こうとするとエラーになることがあるため、取引先から届いたファイルが読めない場合は、まずツールのバージョン不一致を疑うと解決が早くなります。
chemSHERPA-AIとCIを両方出すよう求められることはありますか
あります。たとえば、めっき液のような化学品と、それを使ってめっきされた部品の両方について情報を求められる場合、化学品側はCI、部品側はAIで別々に作成することになります。
.shaiファイルが開けないときはどうすればよいですか
まずデータ作成支援ツールのバージョンを確認してください。多くの場合、送られてきたファイルのバージョンとツールのバージョンが一致していないことが原因です。